科学者たちは、5億5千万年以上前に海底で暮らしていた小型で扁平な生物Spriggina floundersiが、体を曲げる際に常に右側に傾いていたことを発見した。この傾向は、動物が体の片側を一貫して好む「左右偏好」の最古の例かもしれない。この発見は、その行動の起源が、現代的な動物群が登場するはるか以前のエディアカラ紀まで遡ることを示している。

研究者たちは、100体以上のSprigginaの化石の形状の違いを分析してこの結論に至った。化石が動物の運動方向の鏡像であることを考慮すると、生きていたSprigginaの約2倍が右側に曲がっていたことが明らかになった。この集団レベルでの一貫した傾向は、行動がランダムではなく、Sprigginaが人類が知る最古の「右利き」動物である可能性を示唆している。

この左右偏好は、Sprigginaの運動方向以上の意味を持つ可能性がある。一貫した片側選択は、その単純な外見にもかかわらず、感覚情報をより整理して処理していたことを示唆する。現代の動物では、左右偏好は複雑な感覚能力と神経系と関連付けられている。Sprigginaに同様のパターンが見られるということは、こうした神経学的特徴の一部がエディアカラ紀にすでに発達し始めていた可能性を高めている。