米国の連邦裁判所は、Anthropicが著作権を持つ書籍を不正に取得したとして提起された訴訟について、15億ドルの和解を最終承認した。この支払いは、約50万冊の書籍に対して1冊あたり3,000ドルずつ、著者と出版社に分配される。しかし、この和解は主要な法的問題の解決ではなく、書籍をLibrary Genesisなどの違法サイトからダウンロードした行為の処罰に限定されている。
裁判所は、AIモデルが著作権を持つテキストで学習すること自体は「公正利用」に該当すると判断。これはAI業界にとって重要な前例となった。しかしAnthropicがLibrary Genesisや類似サイトから書籍をダウンロードした行為は違法とされ、そのため和解が成立した。裁判所は、この手法が違法であるという点のみを解決し、訴訟全体を扱わなかった。
この判断は業界全体に法的前例を設けるものではない。単一の地方裁判所の判決にすぎず、Google、Meta、OpenAIなど他の企業を対象とする同種の訴訟では、異なる判決が出る可能性がある。直近の週には、HachetteやElsevierなどの出版社が、GoogleのGemini AIモデルが著作権を持つコンテンツを訓練に使用したとして、新たな訴訟を提起した。
