RTX傘下のプラット・アンド・ホイットニーとGKNエアロスペースは、F-35 Lightning II戦闘機のF135ターボファンエンジン用に、世界初の完全スケール金属3D印刷構造ケースを開発するための提携を開始した。プロジェクトは2027年にプロトタイプを製造し、2028年末までに認証プロセスを完了することを目標としている。開発されるケースは、既存のエンジン部品と完全に互換性を持ち、エンジン設計は変更されない。
GKNエアロスペースは、ノルウェーのコンスベル工場で、ワイヤー基盤レーザー定向エネルギー堆積(L-DEDw)法を用いて大規模構造部品を製造している。この技術は、液体金属を層ごとに堆積させることで複雑な形状を形成する。従来の鍛造やフライス加工と比較して、材料の無駄を削減し、長大なサプライチェーンへの依存を減らす可能性を持つ。
ノルウェー防衛材料庁(NDMA)はこのプロジェクトを支援している。専門家たちは、3D印刷されたケースが極高温、高機械負荷、厳格な寸法公差に耐えられるかを試験する。成功すれば、この技術はF135エンジンだけでなく、将来の航空機の製造基準を再定義する可能性がある。
