Caltech出身のAlexander BerneとUniversity of Arizonaでポストドクトラル研究員として勤務するチームは、Natureに掲載された論文で火星南半球の地下に温度差を見つけた。研究者らは、惑星の南部内部が北部に比べて200〜400°C高いと報告した。

この結果は、Mars Global Surveyor、Mars Odyssey、Mars Reconnaissance Orbiterのミッションから得られた重力データを波動潮汐トモグラフィー手法で解析したことにより得られた。測定されたわずかな速度変化は、南部マントルが部分的に溶融し高温であることを示すが、熱異常の原因は未だ確定していない。

科学者は、可能性のある説明として大規模衝突による熱放出、南部マントルの自己対流、厚い地質層による熱保持などのシナリオを検討している。今後のミッションと追加の重力測定が、これらの仮説を検証する上で重要になる。