米空軍研究所は、2010年に1,760台のPlayStation 3コンソールからなる「Condor Cluster」スーパーコンピュータを、レーダー開発、衛星画像処理、人工知能研究向けに構築した。500テラフロップの計算性能を持つ同システムは、当時世界で33位のスーパーコンピュータにランク付けされた。プロジェクトの総費用は200万ドルと見積もられ、同規模のスーパーコンピュータのコストの5〜10%に相当した。

PlayStation 3は高解像度グラフィックを効率的に処理でき、価格が手頃である点が選定理由だった。システムは168個のGPUと84台のコーディネーションサーバで構成された。PlayStation 3のLinux実行機能もプロジェクトに有利に働いたが、後にセキュリティ懸念からこの機能は削除された。

Condor Clusterの成功は、ゲーム技術が科学・軍事分野で活用できる可能性を示した。プロジェクトは、主にエンターテインメント用途の消費者電子機器が高度な計算に再利用できることを証明した。しかし、2015年にSonyがLinuxサポートを撤廃し、PS4が同様にネットワーク接続できなくなったため、プロジェクトは中止された。