脳の神経回路に着想を得た新AIチップは、心拍不整脈を0.2秒以内かつ98%の精度で検出できる。開発されたチップは、脳の平衡と運動制御を司る小脳に着想を得て、日常的な情報を無視し、予期せぬ事象にのみ反応する。このため、従来のAIシステムの2倍の速度で、1万倍少ない計算で動作する。

チップは、メモリと演算ユニットを単一の部品に統合し、データがバックグラウンドとフォアグラウンド間を行き来する必要があるフォン・ノイマン障壁を排除する。これにより、より高速かつエネルギー効率の高いシステムが実現する。チップは心電図(ECG)データを用いてテストされ、心拍不整脈の検出において高い性能を示した。

開発者は、このチップが常時稼働する健康モニタから自律ロボットに至るまで幅広い応用領域で潜在力を持つと指摘している。しかし、商用シリコンチップと同等のサイズと速度レベルに達するには、さらなる開発が必要である。