開発者は、予算を抑えて広い視野を得ようとするアマチュア観測者向けに、PVCパイプと直径114 mmの鏡を用いて自作のデジタル望遠鏡を組み立てた。

この自作装置は、従来の接眼レンズ式モデルに代わり、画像をカメラで直接撮影する。

望遠鏡は、約1メートルの長さの5インチPVCパイプ内部に焦点距離900 mmの凹面反射鏡を備え、鏡面の位置調整には3Dプリンタで製作した部品が使用されている。画像はシングルボードコンピュータと小型カメラモジュールで焦点面に配置され、18650リチウムイオン電池と5 V昇圧回路で携帯電源を供給する。Pythonで動作するウェブサーバーにより、ライブ映像や明るさ・露出といった設定をウェブブラウザから制御できる。

この手法は、従来の接眼レンズ構造の望遠鏡に比べて組み立てと調整を簡素化するが、画質は依然として鏡とカメラの性能に左右される。利用者は正確なコリメーションと安定した電源供給を確保することが観測の鮮明さに重要である。将来的には、より高精度な光学部品や自動追尾システムを追加することで性能向上が見込まれる。