インドネシア・バニュワンギ沿岸で見つかった新種エビゴビは Tomiyamichthys oriens として命名された。この種は炎色の体色と「ジャワの朝日」という名称で注目を集めている。全長35.5 mmのオスとメスの標本に基づき記載され、現在 Museum Zoologicum Bogoriense に展示されている。
Tomiyamichthys oriens はインド太平洋地域に分布するエビ共生ゴビ属に属する。最も近縁なのは日本南部で新たに記載された T. hyacinthinus である。両種は胸鰭棘数、分枝尾鰭棘数、体長に沿った鱗列、粘液腺などの形態で差異を示す。ミトコンドリア COI 遺伝子の解析により、インドネシアと日本のゴビ間で 3.1% の遺伝的差異があることが明らかになった。
この発見により、インドネシアのエビゴビ種数は13種に増え、全世界で認められる Tomiyamichthys 種数は21種となった。研究者らはこの種がサンドボックス海底巣に生息し、エビとの共生関係は自然界で直接観察されていないと指摘している。Kunto Wibowo が率いる本研究は、インドネシアの水生生物多様性のさらなる探索への刺激になることが期待されている。
