イギリスのダブルス選手タラ・ムーアがWTAに対して起こしていた1500万ポンドの損害賠償訴訟が、ニューヨークの米連邦地裁によって棄却された。裁判所は、ムーアの異議申し立てに法的根拠がないとして、訴えを退け、事件を終了させる判断を下した。

ムーアは2022年、コロンビアで開催されたWTA250大会でナンドロロンとボルデノンの陽性反応が出たため、資格停止処分を受けていた。独立した委員会が汚染肉由来と判断したものの、国際テニスインテグリティ機関(ITIA)が異議を申し立て、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が2028年までの資格停止を支持していた。

ムーアは、WTAがコロンビアでの肉類摂取について警告を怠ったと主張し、米国仲裁協会(AAA)に訴えを起こしたが、仲裁人はCASの決定を支持して訴えを退けていた。アンドリュー・カーター判事は、ムーアが仲裁人の決定に対して行った異議申し立ては法的に正当ではないと指摘した。