Prof. Dr. Alexander Föhlisch が率いるチームは、BESSY II でオージャー光電子同時分光法(APECS)を用い、Cu(111) 表面の '29' CuₓO 初期酸化層の酸化状態を約0.3と測定した。この値は、層が高い酸素含有量にもかかわらず金属銅のように振る舞うことを示す。
従来の分光法では区別できなかったこの差は、APECS の表面感度の高い構造により明らかにされた。測定は、酸素濃度が高くても銅原子の酸化レベルが自動的に上昇しないこと、酸素種の分布が詳細にマッピングされたことを示した。
この知見は、CO₂ 削減やメタノール合成などの反応において部分的に酸化された銅触媒の設計に指針を与え、核廃棄物貯蔵用銅容器の腐食挙動の理解を深める可能性がある。実用的な開発に向け、これら表面の実環境での安定性と長期性能は依然として研究段階にある。
