ルイジアナ大学ラファイエット校の研究者たちは、2万3000種以上の海産軟体動物と279万件の記録に基づく研究で、温暖化する海洋がこれらの生物を一方的に縮小させるわけではないことを示した。この研究はPNAS誌に「気候変動下における海洋生物の非均一なサイズ変化」と題して発表された。

高排出シナリオでは、調査対象のグループと海域の約3分の2で平均体長の有意な減少が予測される。バルト海のカキでは体長16.2%の減少、体重では41%の減少に相当する。一方、北極海では頭足類(イカ、タコ)と腹足類がそれぞれ2.9%と3.3%の成長を記録する可能性がある。この違いは、生物の酸素需要、循環系、生活環といった生物学的特性、および地域的な温暖化、無酸素化、生産性の変化に起因する。

低排出シナリオでは有意な減少が50の組み合わせのうち14でしか予測されないのに対し、高排出ではその数が倍増する。成長予測は両シナリオで類似している。軟体動物が浄水、栄養循環、生息地形成、炭素貯蔵、漁業といった生態系での役割を担うことを考慮すると、これらのサイズ変化が海洋生態系と食料安全保障に与える影響は大きい。