物理学者はチタンテルルイド(SnTe)を用いて、光で駆動されるFloquetトポロジカル相の初の直接証拠を捉えた。これは光により一時的にトポロジカル絶縁体のように振る舞う新たな物質相である。研究者はフェムト秒レーザーショックを用いてこの遷移を捕捉し、SnTeの電子構造においてディラック点として知られるトポロジカル表面状態のシグネチャを観測した。

SnTeはこの光駆動遷移のために特別に選択された。高温では真のトポロジカル相を維持できるが、低温ではトポロジカルでない構造に変わる。研究者は時間分解角度分解光電子分光法(TR-ARPES)を用いてこの変換を捉え、光の照射下でSnTeの電子構造がどのように変化するかを追跡した。

本研究は光で駆動されるトポロジカル相の存在を裏付ける重要なステップである。しかし、この相を長時間維持することは依然として課題である。光がSnTeのバンドギャップエネルギー付近に設定されると、物質が加熱され吸収されてしまうためである。研究者はこのメカニズムを他の物質でも検証し、相をより長時間安定させる新手法の開発を期待している。