アンタールティカ東部に位置するザテルジャフスキーヌナタクという山は、周囲の氷流を乱し、深い亀裂を生み出している。NISAR衛星のLバンドレーダーは、これらの亀裂を表面の破壊として緑色の線で示す。これらの構造は、氷内部に侵入したマイクロ波信号の散乱によって生じ、体積散乱と呼ばれる現象である。

レーダー信号の偏光は、表面の平滑さを反映する。平滑な氷表面から反射する水平偏光信号は紫色に、亀裂から反射する垂直偏光信号は緑色に見える。白色領域は、表面散乱と体積散乱が同等に発生している領域を表す。

NISARはNASAのジェット推進研究所とインド宇宙研究機関の共同プロジェクトである。衛星に搭載された12メートル直径の大型レーダーアンテナは、NASAが宇宙に送った最大のレーダー反射器である。これらのデータは、氷河の動態と気候変動が氷河に与える影響を理解する上で極めて重要である。