物理学で数十年にわたって議論されてきた鏡の世界理論は、中性子がこの謎の世界に移行できる可能性を示唆している。パウル・シェラー研究所(PSI)の研究者たちは、250億個の超低温中性子を調べ、この移行の可能性を高い精度で否定した。この研究は、Physical Review Letters誌に掲載された。

中性子が鏡の世界に移行する可能性は、磁場に非常に敏感である。PSIチームは、この移行を観察するために、中性子を特別な真空コンテナに保持し、磁場を系統的に変化させた。200秒間にわたって150万個の中性子を観察し、移行が起こらなかったことを確認した。

鏡の世界理論は、鏡粒子の存在を示唆し、暗黒物質の候補としても議論されている。この研究は、理論物理学者が新しい道を探す必要があることを示している。