ヘルムホルツ環境研究センターとポツダム気候影響研究所の共同研究により、地球温暖化が米の収量を現在の農業モデルが予測する以上に減少させる可能性があることが明らかになった。この研究は2026年に『Science Advances』誌に掲載された。
研究では、214の野外温暖化実験を7つの異なる農業モデルと比較し、1℃の平均気温上昇が観測された収量減少を8.1%と示したのに対し、モデルでは3.8%と示した。気温が30℃を超える場合、特に米の生殖段階での過剰な熱が損失の50%以上を説明しており、現在のモデルはこの過剰な熱の影響を十分に捉えていない。
著者らは、これらの数字は温度の影響のみを分離したものであり、将来の総生産量の予測を包括的に反映していないと指摘している。南アジアと東南アジア、特にパキスタン、インド、バングラデシュ、タイ、フィリピン、ミャンマーでは、損失率が2.1%から6.6%、3.7%から7.7%に上昇している。研究は、耐熱性品種の開発、播種時期の調整、灌漑方法の改善、土壌質の向上などの適応策の重要性を強調している。
