独社SAXON Qは、室温で動作し、大規模冷却装置を必要としない世界初の100キュービット超量子コンピュータを発表した。SXQ128とSXQ512は、合成ダイヤモンド内の窒素空孔中心を利用して電子と原子核のスピンを制御する。この技術は、従来の量子コンピュータに必要な液体ヘリウムや高真空環境を不要にする。
同社は、特許取得済みの硫黄を含む製造プロセスを開発し、キュービットの生産効率を1~10%から85%以上に向上させた。システムの精度は99.92%に達し、1000回の演算で1回未満のエラーを生じる。この性能は、複雑な化学シミュレーションや材料研究などの現実的なタスクを安定して実行可能にする。
システムは標準的なサーバーラックに設置でき、一般の電源で動作し、GPUクラスタと比較して6~10倍少ない電力を消費する。Fraunhofer IWUやドイツ航空宇宙センターなどの機関によって既に試験されたこの装置は、モジュラー構造により将来的に1万キュービットまで拡張可能だ。SXQ128の納品は3か月以内に開始し、SXQ512は2027年第二四半期に市場投入される。
