Courteney Coxの初長編監督作「Evil Genius」は、2018年のNetflixドキュメンタリーをドラマ化し、事実をよりリアルでなくコメディアンチックなものに変えている。映画は、Patricia Arquetteの無自覚で大音量のパフォーマンスと、David Harbourの静かで無力な役割の間で繰り広げられる毒々しい関係性を中心に据えている。

映画は、事件の奇妙な実態を皮肉を交えて扱い、加害者の犯行能力への批判を強く打ち出している。しかし、緻密に組み立てられた脚本は、ドキュメンタリーと比較して遥かに少ない時間で事件の全詳細を処理するため、物語を断片化させ、過度に若さを招いている。Arletteの演技とともに、加害者がうまく犯行を遂行できないことと、事件が「evil genius(悪の天才)」ではなく、「lack of criminal ability(犯罪能力不足)」であると強調している。