HBOシリーズ『How To with John Wilson』で知られるジョン・ウィルソン監督が、新作ドキュメンタリー映画『History of Concrete』で、テキサス州にある3Dプリンターでコンクリートを積層造形して建設されたスターバックス店舗を中心に据えている。
制作チームはこの空間をウィルソン監督のトレードマークであるハンドヘルドカメラ、目線レベルの美学で撮影することを意図していたが、フリーランスの撮影監督が使い物にならないほど明るく標準的なドローン映像を持ち帰ってきた。
ウィルソン監督は、期待に反したこの素材を、ドキュメンタリー界で蔓延するドローンの定型表現と、資本主義構造の推進によって人間味を失いつつある視覚文化についてのメタ的なコメントへと転換させている。