大阪大学、群馬大学、九州大学の研究者らは、三翼プロペラ状の脂質模倣分子「triptycene」を用いて、人工脂質膜内に58℃まで安定な領域を形成することに成功した。この分子は、脂質が互いに結合して「島」を形成させ、自然な脂質の混合傾向とは異なり、熱的に安定な領域を作り出す。
Triptyceneは三翼プロペラ状に設計され、脂質の自己組織化傾向を利用して膜内に安定な領域を形成する。この領域は触媒や他の機能性分子を特定の場所に集中させるために利用可能で、化学反応の触媒、特定分子の捕捉、薬物配送用膜の作成などが可能になる。
研究者らは、この新しい設計原理により、人工膜材料における領域のエンジニアリングに有用なツールを得たと述べている。この研究はJournal of the American Chemical Societyに掲載された。
