ドイツのMünster、Hannover、Halle大学が共同で実施した研究は、乾燥種子が発芽時にエネルギー生成のため完全に成熟したミトコンドリアを保持していることを明らかにした。この研究はCurrent Biology誌に掲載された。

ミトコンドリアの外膜と内膜、ひだ状の内膜構造、そして完全なタンパク質セットはすでに備わっており、発芽から数分以内に細胞呼吸を開始できる。研究者らは、カノラ、ダリ、トマトなどの異なる被子植物でも同様の現象を観察し、この特性が進化的に保存されていることを指摘した。

ミトコンドリアが乾燥過程でどのように損傷を免れるかは未だ完全に解明されておらず、タンパク質相互作用の詳細は今後の研究に委ねられる。このメカニズムの解明は、種子の保存寿命を延長し、逆境条件に対する耐性を高める新たな戦略を提供する可能性がある。