高炭素排出シナリオでは21世紀末までに日中気温が4時間近く上昇する可能性があるというモデル研究が『Nature Climate Change』誌に発表された。この研究は、時間単位での評価が日単位の指標では見逃されがちな熱暴露を捉え、より効果的な熱リスク管理と公衆衛生計画を支援できることを示している。

研究では1981年から2023年までの世界的な時間単位のデータが分析され、将来の気候予測と組み合わされた。この期間中、世界の陸地面積の平均で毎年約269時間の過剰な高温にさらされていると推定されている。著者らは、時間単位の熱イベントを1981年から2010年の参照期間に対してその時間の90パーセンタイルを超える温度として定義した。

高炭素排出シナリオ(SSP5-8.5)では、2070年から2099年にかけて、現在の水準(2001年から2023年)と比べて、暑い日ごとに4時間以上の追加の高温時間が含まれる可能性があると予測されている。また、日単位の測定では検出できない3時間の追加の高温時間も発生する可能性がある。低所得国と中所得国は、現在および予測される熱暴露の4分の3以上を占め、世代間の生涯暴露増加において最大の割合を占めることが予想される。