日本の芝浦工業大学と産業技術総合研究所(AIST)が共同で、川島浩人教授率いるチームが高温・高圧燃焼インターフェースを開発した。このシステムはLC‑IRMSを用いてハロゲン化有機化合物の炭素同位体比(δ¹³C)測定を可能にし、Analytica Chimica Actaに掲載された。

インターフェースは5.2 MPaの圧力と300〜600 °Cに設定可能なヒーターで動作し、酸化剤として過硫酸ナトリウムを使用する。実験では、トリクロロ酢酸やトリブロモ酢酸などの塩素系・臭素系化合物においてδ¹³C値が参照と1‰以内の差で測定され、回収率はほぼ100%であった。しかし、非常に強いC‑F結合のためフッ素系化合物では測定精度が低く、最低でも500 mg/Lの濃度と50〜60 nmolの炭素が必要だった。

フッ素系物質の完全分析には依然として課題が残る。多数のC‑F結合が酸化を阻害する。環境試料中の低濃度は本手法の直接適用を制限し、前処理として濃縮工程が必要になる。研究者らは燃焼効率の向上により手法の適用範囲拡大を目指している。