米司法省は、ジョージア州アトランタの空港検査でGrapheneOSユーザーのSam Tunickが端末を消去したことを受け、連邦訴訟を起こした。検察はTunickが証拠隠滅の罪に問われている。これはモバイルOSの使用に関する初の訴訟となる可能性がある。
GrapheneOSはGoogle Pixel端末で動作するオープンソースのOSで、ユーザーがパスワード入力で端末を消去できる機能を備えている。専門家はこの法的アプローチが異例であり、OSに対する初の訴訟となる可能性があるとしている。
事件は2023年1月24日、ドミニカ共和国から帰国したTunickがアトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン国際空港で発生した。Tunickは「Cop City」抗議活動との関連で「テロ活動」の疑いをかけられていた。Tunickは二次検査室に連行され、複数のエージェントから尋問を受けた。防衛側の動きは、尋問が児童性的虐待物の調査を口実に抗議活動との関連を探ることに焦点を当てていたと主張している。
尋問中、エージェントはTunickに端末の解錠を求め、拒否すれば端末を没収すると警告した。Tunickがパスワードを提供すると、端末は再起動したように見え、データが消失した。この消去処理が訴訟の中心となっている。検察はこれを証拠隠滅と見なすが、防衛側は検査がTunickの憲法上の権利を侵害したと主張し、証拠の排除を求めている。
この訴訟は、米国の国境でどの憲法上の権利が有効かという問題も提起している。裁判官は防衛側の動きに対し、少なくとも10月以降に判断を下す予定だ。
