John Innes CentreのJacob Malone教授が率いる研究チームは、Pseudomonas aeruginosaという人間の病原体に対して、分子生物学的・生化学的手法に加え、顕微鏡およびプロテオミクスを用いて研究を行った。この細菌が生成するバイオフィルムは、慢性感染症、特にシステムフィブローゼ患者の肺感染症と関連付けられている。また、抗生物質耐性の増加や細菌感染の持続にも重要な要因となっている。

この研究はWarwick大学との共同で行われ、PLOS Pathogens誌に掲載された。研究者たちは、システムフィブローゼ感染症を模擬した実験モデルにおいて感染した豚の肺組織と合成慢性半モデルを使用した。この革新的なアプローチにより、チームはバイオフィルム調節タンパク質であるBiofilm Architecture Regulator(BatR)という新しいバイオフィルム調節タンパク質を特定し、それがストレス応答酵素SrkAとどのように相互作用するかを示した。BatR/SrkAネットワークが破壊された変異P. aeruginosa集団を用いた実験では、BatRが抗生物質の低用量に曝露された際にバイオフィルムの生存率を大幅に向上させることが示された。