国際研究チームがパンゲノムを利用し、ヒマラヤ小麦のストレス耐性と収量を向上させる新しい育種戦略を開発した。この戦略では、単一の参照ゲノムではなく、16の異なるゲノムからなるパンゲノムを使用し、進化の過程で失われた有益な遺伝子や構造的DNA変異を特定して再利用する。これにより、高地でのストレスに耐性があり、より大きな種子を持つ新しい小麦品種が生み出されている。

研究者たちは、ヒマラヤ小麦(Fagopyrum tataricum)の野生の親戚から得たFtRNH遺伝子と、種子の大きさを増やすFtPLATZ遺伝子座を利用し、新しい小麦品種を開発した。この新しい品種は高地でより良く成長し、標準的な品種に比べて収量が高く、より大きな種子を生産した。

この戦略は、他の主要な食料作物にも適用可能であり、特に食料安全保障の圧力がかかっている地域で、特定の育種条件に適した品種の開発に貢献する可能性がある。