ピーター・ファレリー監督の新作『I Play Rocky』は、1970年代半ばに無名の俳優だったシルベスター・スタローンが『ロッキー』の脚本を執筆し、主演を務めることを条件に製作へとこぎつけたプロセスを描いている。

アンソニー・イッポリトがスタローンの声色、風貌、当時の決意を見事に演じており、観客は本人を観ているかのような感覚を覚える。

作品は、スタローンが1975年のムハマド・アリ対チャック・ウェプナー戦から着想を得て脚本を書き上げ、プロデューサーのアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフから最大35万ドルまで提示された脚本料を拒否し、主演の座を勝ち取るまでの駆け引きをコミカルな交渉劇として描き出している。