NASAのIXPE望遠鏡は、1E 1547-5408と呼ばれるマグネター周辺の空間が、1936年に予測された真空二重屈折効果を示していることを検出した。この効果は、極めて強力な磁場が空間を変形させ、光の偏光を増強させる可能性があると予測している。研究者たちは、マグネターの光の偏光が通常の3倍以上であること、この状態は真空二重屈折効果で説明できると指摘した。

マグネターは、宇宙で最も強力な磁場を持つ中性子星である。IXPEは、140時間以上の観測期間中に、マグネターから発生するX線とラジオ波の偏光を測定した。観測結果は、マグネターの磁場の幾何学的構造と一致しない高い偏光レベルを示した。これは、真空二重屈折効果が直接観測された可能性を示唆している。

研究者たちは、この発見が量子電磁力学理論の正確性を支持し、宇宙の基本的な構造についての新たな手がかりを提供すると述べている。さらに多くの観測が、この効果の確認と他の量子電磁力学効果の発見につながる可能性がある。