James Webb Uzay Teleskopu(JWST)のデータを用いて、MACS J0308.9+2645銀河団で新たな重力レンズ弧候補(A1)が発見された。この候補は、宇宙誕生から最初の10億年に存在したと考えられる銀河に属する可能性がある。研究者のHomer Dávila Gutierrezは、JWSTのNIRCamデータを解析しこの候補を特定、重力レンズ効果により長く曲がった形態を示すことを確認した。
A1には他の候補と区別する3つの特徴がある。極端に長いこと、明るいこと、いずれのカタログにも記載がないことだ。Gutierrezは、A1の赤方偏移z≈4.4であり、MACS J0308.9+2645団の重力効果により7倍に拡大されていると判断した。ただし、A1が赤方偏移z≈1.4の銀河である可能性もあり、その場合は銀河を90億年前の姿で観測していることになる。
研究は継続中で、JWSTデータに基づく新たな重力レンズモデルが作成されている。また、A1に類似した第二の候補(A2)も確認されたが、こちらはより弱く形状も不明瞭である。研究成果は、宇宙の初期段階に関する新たな知見を提供する可能性がある。
