沖縄近海の熱帯林に生息する寄生植物の種子を広めるのはカラエミタンケンケイであることが、神戸大学の研究で判明した。この植物の果実は、ケンケイの体に付着したり、消化器官を通過したりして広がる。研究者たちは、この植物の果実がケンケイを引き付ける匂いを放ち、広がりに役立っていることを確認した。
神戸大学の植物学者・末津賢治は、この植物の果実が無色で酵母のような匂いを放つため、昆虫によって広がると考えていた。しかし、植物を昆虫が通過できない網で覆ったところ、果実が取られなくなった。この現象は、ケンケイが果実を広める主要な役割を果たしていることを示した。
この研究は、カラエミタンケンケイが植物と共生関係にあり、この種の広がりに重要な役割を果たしていることを明らかにした。末津は、この種が森の層や島の生態系において種子の広がりに重要な役割を果たす可能性があると予測している。
