米国サウスダコタ州、地下1マイルに位置する研究施設SURFで、LUX‑ZEPLIN実験は1件の異常粒子衝突を記録した。この事象は2026年TeV Particle Astrophysics会議で報告され、暗黒物質探索における新たな手がかりとして注目された。
研究者らは2023年3月から2024年4月に収集された220日間のデータを再解析し、より高エネルギーの衝突も含む分析を実施した。得られた唯一の事象は核反跳エネルギーの観点で通常のバックグラウンド信号と区別され、暗黒物質であれば陽子の200倍以上の質量を持つ粒子を示唆する。しかし統計的有意性は2.6シグマで、発見に必要な5シグマには遠く及ばない。
科学者はこの唯一の事象のバックグラウンド確率が約0.5%であると指摘し、結果が確定的でないことを強調している。より多くの類似相互作用と、液体アルゴンなど別の同位体での検証が必要であり、XENONや中国のJinping実験など他の実験でも同様のシグナルが探索されている。したがって、暗黒物質の明確な特定は複数の観測が揃って初めて可能になる。
