クリス・ロックは『トップ・ファイブ』以来12年ぶりの監督作『Misty Green』で、アルゴリズムが支配するハリウッドの新たな秩序、人種差別、年齢差別を、ロザリンド・エレアザー演じるミスティというキャラクターを通じて衝撃的なリアリズムで描き出している。

本作は、かつて『Red Eye』でエミー賞を受賞し、コスモポリタン誌の表紙を飾ったスター、ミスティが、30代を迎え、黒人女性、依存症、「問題あり」のレッテルを貼られ、業界の周縁へと追いやられていく1週間のサバイバルを描く。

ロックはジョン・カサヴェテス監督『ある女の影響』を参照し、主人公が被害者であると同時に自らの破滅の設計者でもあるグレーゾーンを、ユーモアを交えつつも本格的なドラマのトーンで描き切っている。