テキサス州オースティンに本社を置くSuperCritical Materials Corp.が、海水からウランやその他の重要物資を抽出するための特許技術の商業化ライセンスを米エネルギー省(DOE)から取得した。この進展は、従来のウラン資源に依存しない核燃料供給網の強化に向けた重要な一歩と見なされている。

太平洋北西部国立研究所(PNNL)の研究者らがDOEの支援のもと開発したこの技術は、先進的な吸着材を用いて海水中のウランを分離することを目的としている。SuperCriticalはこの契約により、同技術を米国内で産業規模で生産・供給する権利を得た。将来的には同盟国への展開も計画されている。

同社によると、世界の海洋には約45億トンの溶解ウランが存在すると推定されている。これは既知の陸上資源を大きく上回る量である。海水からウランを抽出する技術は長年可能とされてきたが、経済的・技術的な課題により商業的な応用は限られていた。

SuperCriticalはDOEが開発したプロセスを、吸着化学と材料科学の進歩を活用して商業化を目指している。同社はこの技術がウランだけでなく、戦略的に重要な他の重要物資の海水からの回収も可能にすると信じている。この取り組みは、AIやデータセンターなどエネルギー集約型産業の需要が高まる中、核エネルギーの重要性が増す時期に行われている。