開発者 JMarshall23 は、1990年代初頭に発売された Microsoft Word 1.1a を x64 アーキテクチャで動作させ、Windows 11 上で動作するポートを公開した。このポートは、オリジナルの Word のソースコードとリソースを用い、従来の 16 ビットコンパイルやセグメントメモリ、Win16 プラットフォームの制限に代わる現代的な代替手段を採用している。また、研究目的の追加機能も含まれている。

Microsoft Word 1.1a は、ワードプロセッサ市場の転換点とみなされている。WYSIWYG 編集やグラフィック、表の挿入といった実用的な機能を導入し、ユーザーを DOS ベースの WordPerfect などのプログラムから Windows 環境へ移行させた。このバージョンは、数 MHz のクロック速度で動作する CPU や 1 MB の RAM でも効率的に動作した。

Microsoft は、このバージョンのソースコードを完全に公開した。コードは Computer History Museum (CHM) を通じて現在も入手可能で、サイズは 7 MB のパッケージで C ソースコード、x86 コンパイル、コンパイルツール、ドキュメントから構成されている。JMarshall23 は、1,021 ファイルを 33 フォルダで見つけ出し、これらの資源を用いて x64 ポートを作成した。