NASAは、ラマン分光法を用いて太陽系の資源を遠隔検知する宇宙船プロジェクトに資金を提供している。このプロジェクトでは、重量300kgの宇宙船が月、近地小惑星、火星の一部を訪れ、水氷、イルメナイト、その他の貴重な鉱物をマッピングすることが提案されている。宇宙船は太陽電池パネルと太陽電力推進(SEP)システムで動作し、重力スリングショット法で速度を得る。

プロジェクトの最も重要なポイントは、ラマン分光法が30~50kmの距離から使用できることだ。これは現在の技術の限界に挑戦するもので、高速移動中の信号検出問題を解決するため、高度な信号処理とハードウェア安定化技術が必要となる。このプロジェクトはSETI研究所のパブロ・ソブロン・サンチェス博士が指導し、NASAのNIACプログラムによって資金提供されている。

プロジェクトが成功すれば、太陽系の資源をより効率的かつ経済的に検出できるようになる。しかし、実現にはまだ多くの技術的課題が残されている。プロジェクトの最初の段階は、月の水氷とイルメナイトのマッピングとなる。