ドイツ・キール大学の研究者らは、高分解能の地震探査により、ラブラドール棚の海底に古い氷期および間氷期の気候記録が未だ保存されていることを示した。これらの層は従来、最終氷期の氷河活動で完全に侵食されたと考えられていた。
MSM84航海中にドイツ研究船マリア・S・メリアンで取得した2次元地震反射データは、8つの別個の第四紀堆積単位を識別可能にした。これらの単位の中には、氷河泥の間に閉じ込められた氷海堆積物や外海堆積物も検出された。
この発見は、ラブラドール棚が位置する大西洋子午線転換循環(AMOC)領域における気候と氷床の相互作用を解明する手がかりとなる。ただし、記録を気候モデルに完全に統合し、将来の融解シナリオを評価するには追加の研究が必要である。
