村田和義率いる研究チームは、人類ノロウイルスGII.3型のウイルス様粒子(VLP)が柔軟な構造を持ち、2つの異なる共形態状態間で変化できることを明らかにした。クリオ電子顕微鏡(クリオEM)を用いた研究で、P領域が2つの異なる共形態状態で存在できることが判明した。休止状態と上昇状態である。この変化は、隣接するカプシドタンパク質間の相互作用ネットワークの再編成を伴う。
研究者たちは、この構造的変化が、P領域がS領域に近い位置にある休止状態から、P領域が約1nm上昇し55°回転した状態への変化を含むことを確認した。この変化は、P領域のP1サブ領域に対する相互作用ネットワークの再編成を伴う。また、上昇状態ではP領域が休止状態に比べてより柔軟であることも判明した。
これらの発見は、人類ノロウイルスカプシドがネズミノロウイルスカプシドと同様に柔軟な構造を持ち、環境条件に応答して異なる共形態状態へ変化できることを示している。
