天文学者ホーマー・ダビラ・グティエレス氏が、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のNIRCamデータから、MACS J0308.9+2645銀河団内に新たな重力レンズ候補A1を特定した。研究では、GO-5293キャンペーンで公開されたRELICSデータを使用し、54の異なる領域で1,591の候補を調査した結果、A1のみが信頼性の高い重力レンズとして確認された。
A1の長さ-幅比は約6.5で、銀河団の中心に対して接線方向に整列しており、重力レンズの予想される方向と完全に一致している。初期の光度分析では赤方偏移z≈4.4が示唆されたが、EAZYツールによる修正後はz≈1.4となり、約90億年前の天体であると推定された。銀河団の重力効果により、A1の光は約7倍に拡大されている。
2番目の軽い候補A2は類似の幾何学的特徴を示すが、光度データが限られているため、赤方偏移は依然として不明。自動カタログの光度測定が長い天体では誤解を招く可能性があると指摘され、GO-5293チームとの協力による更新されたレンズモデルが期待されている。この研究は現在、天文学会誌(PASJ)の査読を受けている。
