京都大学の研究者は、3匹の成体オスのテナガザルが人間とテナガザルの顔写真を見る際の眼球運動を測定した新たな眼球追跡研究を発表した。実験は動物の自然生息地で非侵襲的に行われ、2026年に『Animal Behavior and Cognition』に掲載された。
データは、テナガザルが人間と同種の顔を見る際、目の領域に他の顔部位よりも長時間注視することを示した。特に同種の顔を見るとき、目に費やす時間は他の部位に比べて統計的に有意に長く、視線接触がテナガザルの社会的情報処理で中心的役割を果たすことを示唆している。
本研究は対象が3個体のオスのみであるため、一般化には限界がある。研究者は、年齢や性別が異なる個体や他の霊長類に同様の手法を適用すれば、社会的組織の認知的進化をより深く理解できると指摘している。
