東京科学大学の住野豊と吉井清武が率いるチームは、1万個以上の粒子からなるコロイド系で、作用反応対称性の破れにより維持される大規模な集団動態を示した。研究者らは、さまざまなサイズのポリスチレンコロイド粒子を水中でエアレーションし、インジウム‑錫酸化物で被覆した電極間に圧縮した上で、交流電場を印加すると電気流体力学的流れが発生した。この流れの強さは粒子サイズに比例して増大し、より大きな粒子が小さな粒子をより強く引き寄せ、作用反応対称性を破って非相互作用的な相互作用を引き起こした。
粒子は異なるサイズのペアとして自然に結合し、自己推進ユニットのように振る舞いながら懸濁液中を移動した。これらのペアはさらに大きなクラスターへと合体したが、クラスターは常に分解・再配置・再形成を繰り返した。一方、一次元粒子のみからなる懸濁液は相互作用を示し、時間とともに静的な結晶クラスターへと変化した。
