BESIII共同研究グループは、ブラジルで開催された国際高エネルギー物理学会議で、X(2370)粒子の主要成分が偽スカラー・グルーボールであることを明らかにした。この結果は、2024年に分析された100億件のJ/ψ崩壊に基づくものである。グルーボールのスピン・パリティ量子数は0⁻⁺と測定された。
研究者たちはまた、X(2370)の新たな崩壊経路を特定し、初めて「フレーバー・シングレット」性質を示した。この特性は、グルオンが結合して純粋な力の媒介物質からなる物質を形成することを予測する格子QCDと完全に一致する。約半世紀にわたって探求されてきたグルーボールに関する最も明確な実験的証拠と評価されている。
ただし、この結果はQCDの低エネルギー領域における正確性を支持するだけであり、グルーボールの他の特性や潜在的影響についてさらにデータが必要である。今後の研究では、異なる崩壊経路や生成メカニズムを調べ、この新しい物質の安定性をテストする予定である。現在得られたデータは特定の崩壊経路に基づくため、拡張されたサンプルで確認する必要がある。
