エリザベス・キャンベルの研究室は、病原体がDNAをRNAに転写するRNAポリメラーゼ酵素を原子レベルで分析し、薬剤耐性を克服する新たな方法を発見した。研究者たちは、結核菌のリファンピシン耐性が、酵素内の2つの突然変異の相互作用によって引き起こされることを明らかにし、この知見を基に耐性を克服する新しい薬剤組み合わせを開発した。

RNAポリメラーゼは、DNAからRNAへの転写過程を制御する中心的なタンパク質である。キャンベルの研究は、この酵素の転写速度が薬剤耐性において重要な役割を果たすことを示した。研究者たちは、耐性を克服するために、酵素の異なる2つの部位に作用する薬剤組み合わせが、細菌の転写を完全に阻止することを発見した。

この研究は、結核だけでなく、他の病原体に対する新しい薬剤標的を見つけるための道筋を示している。キャンベルの研究室は、COVID-19ウイルスのRNAポリメラーゼの構造も解明し、この知見を基に新しい薬剤の開発に貢献している。