国際研究チームは、西洋式食事の高脂肪・低繊維性が腸内細菌叢の特定の細菌を増加させ、デオキシコール酸(DCA)の生成を促進することを示した。DCAは、腸上皮細胞の異常増殖を刺激し、腫瘍発生を支持する代謝物として定義されている。この研究は、遺伝子操作された豚、マウス、および実験室で作製されたヒト大腸オルガノイドを用いた実験によって支持されている。

研究者らは、DCAを生成できるClostridium scindensやExtibacter murisなどの細菌を無菌マウスの腸内細菌叢に追加した際、DCAレベルが上昇し、大腸腫瘍の数が増加することを観察した。また、DCA生成を阻害する遺伝子操作されたFaecalicatena contorta szczediマウスでは、腫瘍発生が減少することを発見した。

ヒトデータセットでは、1,034人の大腸直腸がん患者と1,108人の健康な被験者から採取された大腸粘膜の微生物DNA分析において、DCA生成に関連する遺伝子ががん患者グループでより頻繁に見られることが示された。これらの結果は、高脂肪の西洋式食事が腸内脂肪酸代謝を変化させ、DCAを生成する細菌を増加させ、DCAが異常な細胞分裂を促進して腫瘍環境を作り出す可能性を支持する。