日本の筑波大学とイギリスのブリストル大学の研究者は、単方向の超音波ビームで物体を空中に浮かせる新しい音響浮上手法を開発した。この手法は、物体を最大40 cm(16 インチ)離れた位置まで、従来の単方向システムの6倍の距離で安定させることができる。

成功は、ゼロ位相ベッセルビームと呼ばれる狭く高密度の超音波ビームを使用したことで得られた。このビームは距離が増しても中心部の強い捕捉領域を保持し、出力損失が少ない。研究チームは直径1.5 mmのポリスチレン球をこの距離で固定でき、同時に形状が異なる複数の物体や、他の物体の背後にある物体まで制御できた。

手法はまだ実験室でのテスト段階であり、実用規模への移行には追加の研究が必要だ。研究者は、精密材料や汚染に敏感なサンプル、危険物質を接触せずに処理できる分野での利用シナリオを想定している。