夏の三角形は、7月中旬頃、北半球で午前11時ごろ、南東の空に昇り始める。ベガは青白い光で目立つ。アルタイルはその左下、デネブは左上に位置する。この三つの星は空に三角形を描くが、実際の距離は大きく異なる:アルタイルは17光年、ベガは25光年、デネブは2600光年離れている。
デネブの光は、ローマ帝国時代に旅を始めた。この星が明るく輝き続けるのは、太陽の数万倍ものエネルギーを放出しているからだ。この差は、三角形が平面ではなく、深さのある矢印の形をしていることを示す:アルタイルとベガは近いが、デネブは無限の彼方へと伸びている。
この三つの星の周囲では、双眼鏡を使って深宇宙の対象を観測できる。サイグヌス星雲、リング星雲、アルビレオの二重星などがこの領域で簡単に見える。小さな星座のサギッタとデルフィヌスは、大きな模様の間で目印となる。
