NASAのスピリット・ローバーが20年前に火星のグセフ・クレーターで収集したデータから、水と反応した鉱物が存在することが判明した。エディス・カウアン大学のパウロ・デ・ソウザ氏は、メスバウアー分光法による鉱物学的分析のデータを長年にわたって集積し、水と反応したヘマタイトと変化したマグネタイト鉱物の存在を特定した。これらの鉱物は、火星の過去に広範囲が水に覆われていた可能性を示唆している。
デ・ソウザ氏の研究は、グセフ・クレーターで採取された32種類の土壌の分析データから成る。個々のサンプルだけでは確定的な結果は得られなかったが、全てのデータを集積することで、水と反応した鉱物の存在が明確になった。ヘマタイトとマグネタイト鉱物は、火星の過去に液体水が存在したことを示す重要な証拠とされている。
この研究は、火星の過去に水と反応した鉱物の存在を明らかにするとともに、今後の火星ミッションではより長期的な土壌分析に焦点を当てる必要があることを強調している。
