オーストラリアは2026年に国民向け緊急通知システム「AusAlert」を導入開始した。同システムの初テストは7月27日に実施され、関係者から94%の成功率が報告された。しかし一部の携帯電話がメッセージを表示しなかった問題や、サイレントモードの端末でも警告が鳴る点が議論を呼んだ。

Cell Broadcastは2Gから5Gまでの全モバイル世代に組み込まれた、1セル内の全加入者に一斉メッセージを送信するプッシュ通知技術。メッセージは1395文字(ラテン文字)または615文字(UCS-2)まで可能で、端末の言語設定に応じて表示される。SIMカード不要で、警告レベルは16進コードで定義される。米国では「National Alert」など最高レベルの警告は無効化できないが、EUでは1~4段階のユーザー選択が可能だ。

このシステムの根本的な制限は、受信側からのフィードバックがないこと。数百万台の端末が受信確認を送信することでネットワーク混雑を防ぐための設計だ。このため当局はメッセージがどの程度読まれたかを正確に把握できない。しかし多くの国がこのインフラを基に緊急通知システムを構築中で、インド、ポーランド、ウクライナ、スウェーデン、ブラジルなどではまだ完全な統合が進んでいない。