アマチュア天文家のジョエル・ラポワントは、2024年の夏休みのルート計画中に、ケベック州コート=ノール地域のラク・マルサル周辺の異常な地形に気づいた。この地域は、カナダ西部大学の惑星科学教授ゴードン・オシンスキーによって調査され、3億9千万年前の隕石衝突によって形成されたクレーターであると特定された。クレーターの直径は約25kmで、衝突による衝撃変成作用、溶融岩石、シャッター・コーンなどの証拠が確認された。
クレーターの名前は、この地域の伝統的領土に住むインヌ・カウンシル・オブ・エクアニティシットの承認を得て「Uhackatik」と正式に命名された。オシンスキーは、このクレーターが、2018年にグリーンランドで発見された氷に覆われたヒアワサ・クレーターよりもはるかに明確な構造を持っていると強調した。Uhackatikに保存された衝突溶融岩は、風化で通常消失してしまう这类構造の中でも稀な発見である。
この研究はまだ査読済み学術誌に掲載されていないが、8月にドイツで開催されるメテオリティカル・ソサエティの会議で発表される予定だ。オシンスキーは、UhackatikがNASAのアーテミスIIミッションで宇宙飛行士の訓練に使われるカメスタスティン・クレーターと類似していると指摘した。カメスタスティンで見つかった長石鉱物は、月の南極で探されている地質構造と一致する。オシンスキーは、アーテミス4号と5号ミッションの月地質チームに参加している。
