先週、Natalie Vockが開発した専用マージソートアルゴリズムが、Mesa 26.3へのマージリクエストとして取り込まれた。この更新は、Radeon RADV、Intel ANV、Turnip Adreno、LavapipeといったオープンソースVulkanドライバーを対象としている。アルゴリズムは、Mortonコードキーに対する既存のソート手法の非効率性を解消し、512要素未満のデータセットではradix sortより高速に動作する。
単一のディスパッチ内で動作するため中間バリアが不要となり、VRAMラウンドトリップの回数を減らして共有メモリ上でソートを行う。VRAMへのアクセスは、ソート済みデータを書き込む際にのみ必要となる。これにより、小さなバウンディングボリューム階層(BVH)を扱うレイトレーシング処理でのメモリ使用量が低下する。
ただし、より大きな問題サイズでは、このマージソートはradix sortより遅くなる可能性があると指摘されている。3か月にわたるテストとバグ修正を経てコードはマージされたが、大規模データセットでの性能改善には追加の作業が必要だと強調されている。
