物理学の博士号取得者が新たな水蒸発防止設計を完成させた。研究者は、軽量プラスチックに数百ナノメートル厚の透明導電性酸化物層をコーティングした薄いナノ素材の覆いを開発した。実験室規模の実験で、この覆いを湖やダムの表面に敷くと水の蒸発が大幅に減少した。

覆いは可視光の60%以上を透過し、赤外線の80%以上を反射し、太陽が最も強い時に水面上部が約10 °C低く保たれる。軽量で撥水性の構造により、水上を漂い重いフレームを必要としない。また、水中に生息する植物や動物が光合成できるだけの光量も確保される。

実験は人工光源を用いた実験室の貯水槽でのみ行われ、実際の太陽光、風、雨、変動する気温下での性能は未確認である。そのため、コスト、耐久性、保守、環境影響を評価する大規模な現場試験が必須となる。また、長期的なUV耐性を確保するためにポリカーボネートなどの耐久材料との統合も検討すべきである。