NASAのPerseveranceローバーが、火星のジェゼロ・クレーターの縁で、衛星フォボスの前を通過する地球の姿を初めて撮影した。これは、人類が初めて他の惑星からある天体の裏に隠れる地球を観測したことになる。7月2日に撮影された映像では、地球が左上から右下に移動する中、フォボスが右上に向かって動き、地球の前を遮る様子が記録されている。

この映像は、PerseveranceのMastcam-Z装置で現地時間午後7時頃に撮影された。フォボスは火星に非常に近い軌道を持つため、地球の映像より3倍大きく見える。これにより、フォボスが地球の月のように見える。フォボスは火星の2つの衛星のうち大きい方で、長さ17マイル(27km)のジャガイモのような形をしている。

この現象は、天文学者によって「掩蔽」と呼ばれ、ある天体が他の天体を完全に覆う現象を指す。Perseveranceは以前にも、フォボスが太陽の前を通過する様子(トランジット)を撮影している。このような現象は、火星から見られる日食としても知られている。